2018年09月08日

イベントリポート 大人の和菓子づくり体験

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このレポートは、普段は裏方として参加しているスタッフが、どうしても和菓子作りがしたかったため参加者側に回って、その体験を元に書きました。

夏の和菓子イベント、午後は大人向けの教室でした。
錦玉の「風鈴」と、練り切りの「朝顔」の2種類を教えていただきます。


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講師は、一木武史先生。大分県中津市で今年94年目を迎える老舗和菓子店「武蔵屋総本店」の四代目です。

初めに「風鈴」を作ります。
まずは講師の先生に作り方のお手本を見せていただきます。
プロの和菓子職人の手元に自然に目が吸い寄せられ、20名を超える参加者が息をのんで見つめます。


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中に入れる型抜きした練り切りの朝顔の花や、羊羹で出来た葉は準備していただいていました。

まずは器に1/3ほど、人肌程度に冷ました錦玉を流し、大納言小豆を風鈴の芯に見立てて入れます。
そしてその上に練り切りの短冊を立てるのですが…これが難しいっ!
小豆の上にまっすぐ立てるのは至難の業です。
先生はあんなに簡単に立てていたのに。
すぐに横に倒れてしまったり、触りすぎてちぎれてしまったり…。
あちらこちらで声が上がります。
そんな中、上手に立てられる人もちらほら。
才能あるんですね。

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そうこうしている間に錦玉が冷えて、どんどんと固まってしまいます。
朝顔の花と葉も入れなければいけません。
時間との勝負もあって、手元が震えます。


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ふぅ…。
なんとか朝顔を配置し、上まで錦玉を流し、冷やしに入ることができました。
器から出した時に、360度どこから見てもきれいに見える錦玉製の風鈴になるでしょうか?
楽しみと不安と半々です。


錦玉を冷やしている間に、次の「朝顔」の作り方のデモンストレーションです。
今回は赤色と紫色の2色を作ります。
ちなみにこの鮮やかな色はどちらも天然色素でつけられたものなので安心安全です。


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先生の鮮やかな手さばきに見惚れた皆さんがカメラを取り出して撮影タイム。
一木先生は少々照れておられました。


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いざ実践。
まずは花弁のグラデーションを作るために、色のついた練り切りを光が透けるくらい薄くなるように、丸棒という道具で叩いていきます。
これがまた加減が難しいのです。
叩きすぎて突き抜けて破れてしまう人も。
(でも、この時点では練り切り餡なのでやり直しができます。)


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薄くなったところに白の練り切りを入れて、きれいなグラデーションになるように、更にそぉっとそぉっと丸棒で叩いていきます。
本当に繊細な作業。
普段緩み切った気持ちを針のように細くしていかないと上手にできません。
(この段階で失敗するとやり直しはしにくいそうです。)


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グラデーションに仕上げた練り切りに包餡して丸く成型できたのですが、しかしまだまだ難題は続きます。
次は「もみあげ」という作業で円錐型にしていきます。
手のひらを花の形を作るように合わせ、その真ん中に成型した練り切りを置き、手を動かしながら細かく回していくのですが……ま、回らないっ!


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先生の手の中ではあんなに軽やかに回っていた練り切りが、自分の手の中では不器用に動くばかり。
いや、不器用でも動くのはまだましな方で、動かなかったり、落ちそうになったり、皆さん悪戦苦闘しています。

なんとかかんとか円錐型に成型した後は、隣の人と少し共同作業。
練り切りの上にかけた晒し布巾を隣の人にピンと張ってもらい、上から竹ひごで押し込み、花の窪みを作ります。


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押し込まれた際の布巾のしわが、自然な花びらの模様となり、がぜん朝顔に見えてきます。
スプーンで模様をつけて、朝露にみたてた小さな錦玉を上に載せます。
そして小田巻という道具で、緑の練り切りを押し出してツルを作るのですが、この押し出す作業がまた楽しい!
ぐっと押すと、モンブランのクリームのような、細い麺状のものが出来上がります。
あまりに快感で、これだけをずっとやっていたくなりましたが、そうともいかず、ツルを花弁の上にくるっと巻きながら置き、羊羹を型抜きした葉を載せて「朝顔」の完成です!


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最後に、冷えて固まった錦玉を器から出す作業です。
指に水をつけて、グイッと押し込み、手の中で振って出す…はずだったのですが、これが最後の難関。
出ません。
振っても振っても手の中に錦玉が落ちてこないのです。
困ったので、午前の部の講師で、午後はアシスタントをしてくださっていた、「鮹松月」の松尾和明先生にヘルプをお願いしたところ、1,2回振っただけで魔法のようにするっと出してくださりました。
何気なくやっておられますが、職人の技はすごいです。


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全工程が終わった後は、隣の茶室に移動し、お抹茶と一緒にいただきます。


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ここまで苦労して作った和菓子をお腹に収めることに、少し物悲しさも感じますが、一方で自分が作ったものだけにいつも以上に味わい深いです。
作り立てだということもあるでしょうが、思い入れも含めて美味しくいただけました。


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実際に初めて自らの手で和菓子を作ってみて思ったのは、これだけの材料と、これだけの行程と、これだけの技が、このたった3cm程度の小さな和菓子ひとつに込められているんだなということです。

デモでは簡単に見えた作業は、いざ自分たちがやってみると本当に上手くいきません。
元より和菓子は好きでしたが、これからは作ってくださる職人さんたちに敬意も抱きながら、美味しくいただくことにしましょう。
ありがとうございました。

以下、アンケートから抜粋した参加者の感想です。

いろいろと難しいポイントがあるのが良かったです。楽しかったです。(30代・女性)

・はじめての和菓子づくりでしたが、とても楽しく体験出来ました。講師のお二人もとても気さくに教えてくださり、難しそうな作業もなんとかできて試食もできてよかったです。また次回開催がありましたらぜひ参加したいです。(30代・女性)

・作りやすい段取りで作業しやすかった。抹茶と作った和菓子を和室で頂けてよかった(40代・女性)

・個別に質問できたり、お話しできたりよかったです(40代・女性)

・プロの技を目の前で見れて感動した。難しかったが、皆で楽しく作れてよかった!(16歳・女性)
・職人さんのすごさを身をもって体験することができた(19歳・男性)




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2018年08月03日

イベントリポートこども記者〜柳橋連合市場へ行く〜

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今年で3回目を迎える「こども記者〜柳橋連合市場へ行く〜」が2018年7月28日(土)に開催されました。
子どもたちが新聞記者となって市場を取材するこのワークショップでは、市場の面白さや日本の食文化を知ってもらうこと、「実際に自分で話を聞いて、事実を文章にして伝える」ことを通して表現力を育てることを目的としています。
今年は9歳から16歳までの13名が、百周年を迎えた「柳橋連合市場」を取材しました。
(このイベントは国立青少年教育振興機構の「子どもゆめ基金」からの助成を受けて開催されています。)


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緊張気味の面持ちで集まった子どもたち。
まずはミニゲームで緊張をほぐします。


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今回は、麻生公務員専門学校の学生さん7名がサポートスタッフとして加わり、一緒にワークショップを盛り立ててくれました。
参加者や学生スタッフさんからも笑顔がこぼれ、会場は一気に和やかな空気へと変わります。


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ワークショップの講師は、比治山大学の講師である松島暢志先生が務めました。
発達心理学の専門家であり、大学でもレポート指導をしている松島先生は、わかりやすい説明で子どもたちの考える力を引き出してくれます。


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はじめに「こども記者の心得」を子どもたちに伝授します。

 一、元気よくあいさつする
 二、取材の前に、どんなことを聞くかを決めておく
 三、取材する人とお店の名前をまちがえない
 四、写真を取るときは、相手の許可をもらう
 五、きちんとお礼を言う

取材をするうえで基本的なことを確認しました。


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取材をするにあたっては、どんな質問をするか前もって考えておくことも大事なことです。

新聞記事には自分の感想を書くのではなく、見たり聞いたりした取材した事実を書くこと。
その事実は5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように)に分けられること。
この5W1Hの情報が集まるような質問にすること。
などを意識して質問項目を決めていきます。

考える際に役に立つのが、考えたことを目に見えるようにするためのマインド・マップ。
ちゃんと5W1Hが聞けているかどうか、目の前のマップでチェックできます。


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これを念頭に置きながら、子どもたちは質問したいことを考えていきます。
何を質問すればいいのかわからないときには、学生スタッフさんも一緒にアイディアを考えます。

行き詰まって時が止まったときも、講師のアドバイスをきっかけに次々と質問したいことがあふれ出てくる場面もありました。
取材ノートが完成すると、子どもたちのやる気スイッチがオンになるのが伝わります。



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市場特製のお弁当を食べたら、取材ノートとカメラを持っていよいよ市場へ出かけます。


元気な声であいさつした子どもたちでしたが、初めて会うお店の人にちょっと緊張気味。
ぎこちなく質問する子どもの顔を市場の方が優しい眼差しで、ひとつひとつ丁寧に答えてくださいます。
魚屋さんの大きな水槽や、商品を作る機械のあるお店の裏側を見学させていただくと、子どもたちの目がキラキラ輝きはじめました。


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取材が済んだら、お買い物体験です。
この頃にはお店の人とも打ちとけて、予算を相談しながら、値段交渉したり、おうちの人に電話しながら買い物したりする様子は、小さな仲買人さんのようでした。

さあ、ここからもうひと頑張りです。


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取材した内容を、はじめに作ったマップ上にどんどん書き出して貼っていきます。
結果が目に見えるので、取材した実感が沸きます。


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取材は二人一組でしましたが、ここからは一人ひとりの作業。
同じお店で、同じことを聞いてはいますが、それぞれの興味関心は異なるので、だんだんと「自分だけの新聞記事」になっていきます。

まずは「自分が一番伝えたいこと」を選び、それを表現するための「見出し」を考えます。
そして、「そのために必要な情報はどれか」を選び出し、いよいよ記事を書いていきます。


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書き出しに悩む子、文章を書くのが苦手な子もいらっしゃいました。
作文が好きじゃないというお子さんの中には、せっかく書いた文章を大人からダメだと言われるのが嫌で作文が苦手になったというお子さんも多くいます。
そんな子どもたちをスタッフが全力でサポートします。

百千鳥のスタッフは、「否定をしない」「しっかり褒める」「手を出しすぎず、子どもたちのやる気を引き出すアドバイスをする」よう心がけています。

その子が書きたいことをちゃんと表現できるように、見守るスタッフの目は、真剣でありながらあたたかいものでした。

苦心して記事を書き、写真を貼り、文末に記者名を署名して、ようやく自分だけの新聞記事が完成しました。

達成感に満ちた子どもたちの笑顔がこぼれます。


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一山越えてスタッフがほっとする瞬間です。

新聞が完成したら、再び市場へ。
取材させていただいたお店に、作った新聞をプレゼントしにいきます。


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お店の方が喜んでくれる姿に、子どもたちも達成感と喜びを新たにしました。

終了後に迎えにきてくれた保護者の方に、どんなお店にいったか、お店の方がどんなに優しかったかをうれしそうに語る子どもたちの姿が印象的でした。


最後になりましたが、今回取材に協力してくださった市場のみなさまに心より感謝申し上げます。

右近商店
鮹松月
仲西鮮魚店
中弥
八百谷
やまくま蒲鉾店

柳橋連合市場理事長の古賀さんが、市場についてお話ししてくださいました。

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また、今回スタッフとしてご協力くださった麻生公務員専門学校のみなさまに心より御礼申し上げます。

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将来公務員を目指す学生さんたちにとって、子ども達と真摯にかかわり、地域文化に触れることが良い体験になればと願っております。

みなさんの感想の一部をご紹介します。

【保護者の感想】

・お土産が思ったより多くて良かったです。晩御飯に食べながら今日の話を聞きました。友達同士の参加もいいが、知らない子とのペアが新しい発見があり、いいと思う。

・知らない学校の方や大人の方とふれ合いながら新聞作りのための勉強はもちろん、社会のルール等も学べたのが良かったです。近くに大きな市場もありませんので子どもにとって本当に良い経験になったと思います。子どもの作った新聞にとても感動しました。スタッフの皆さま、市場の皆さまありがとうございました。

・引越してから柳橋市場に行く事がなく、市場がこんな所って言うのも分かり、2人に1人スタッフが付いて頂き、お土産も美味しく頂きました。

【子供の感想】

・全てとっても楽しかったです。取材しながら値引き交渉できたのが楽しかったです。新聞づくりで文章の書き方を学びながら書けたところ。(10歳・男子)

・ていねいに新聞の書き方を教えてくれたのが良かったです。おいしいお菓子がたくさん買えたのが嬉しかったです。市場の歴史が知れたので良かったです。次に行ったときは他のお店も見てみたいです。他のイベントにも参加してみたいと思いました。
(10歳・女子)

・行く前は難しそうと思っていたけど、行ってみると楽しくて難しくなかった!(10歳・9歳男子)

・とても楽しかった。買ってきた物を自分がいかに値切ったか、本当は高いんだよと興奮気味に話していました。(10歳・男子)

・市場を体感するという経験はなかなか無いので、とても刺激的な一日になりました。小学生とお話をするのも楽しかったです。また、市場ならではのアットホームな雰囲気を楽しむこともできました。(16歳・女子)

・文章の書き方を教えてくれた事が嬉しかった。説明が分かりやすかったので、今後の新聞作りに役に立たちました。(11歳・女子)

・とても楽しかった。(10歳・男子)


このイベントは国立青少年教育振興機構の「子どもゆめ基金」からの助成を受けて開催されています。
https://taikennokaze.jp/

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2018年06月28日

イベントリポート 百千鳥茶会 -mindfulness-

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京都の「陶々舎(とうとうしゃ)」と紡ぐ6月のお茶会、

今年は623日(土)に「百千鳥茶会 -mindfulness-」というテーマで開催いたしました。



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案内人は陶々舎(とうとうしゃ)の天江大陸(あまえ だいりく)さん、三窪笑り子(みくぼ えりこ)さん。

瑞々しく独自の感性でお茶の世界に誘ってくれます。


第一部のテーマは「禅茶」。

禅宗と一緒に大陸から日本に渡ってきた抹茶。

自分自身の心と体と向かい合う座禅のワークショップで、茶道の原点ともいえる禅宗の古い形式で抹茶をお出ししました。


お茶室に入る前に、まずは力を抜いた正しい姿勢をレクチャー。

続いて、参加者の皆さんで「電車ごっこ」。

他者や体を操作する感覚、そして委ねる感覚を体験しました。


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広い宇宙の中で、私達は流れに身を任せるちいさな塵のような存在。

年齢や経験、知識の量で優劣を競っても、この大きな宇宙の中では私達は皆おなじような存在。


動のワークショップが終わったら、いよいよ静のお茶室へ。

心を整えて、神社の鳥居をくぐるような気持ちで足を踏み入れます。


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声を通して体を振動させ、呼吸のリズムをつかみ、

壁に向かって座禅を組みます。

なにもしない、ゆたかな時間。


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ここでのお抹茶は、座禅の合間に頭をクリアにするためのもの。

お寺でお坊さん達が飲むためのお茶の作法は、無駄がなくスピーディーです。


まず抹茶の粉が入ったお茶碗が渡され、

ささげもったお茶椀に、目の前でお湯が注がれます。

清々しい蒸気に、心が洗われる気分です。



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自分の手の中で、お茶が点てられていく不思議。

茶筅(ちゃせん)の振動とお茶の香りを感じながら、二人で息をあわせて一杯のお茶をつくりあげます。



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キュッと飲み終わると、頭もしゃっきり。

気持ちを切り替えて再び座禅に戻ります。


ほんの短い座禅でしたが、会が終わるころには始まりのざわめきはどこへやら。

静かに、落ち着いた空気が流れていました。



第二部はがらりと雰囲気を変えて「親子茶」。

『お茶のお姉さん』の案内のもと、親子でお茶を点てあいます。


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お菓子を食べるときには、次の人に「お先に」の礼をして

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黒文字を使って切りながらいただきます。


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お辞儀の仕方も、しっかり練習。

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お子さんが心を込めて点てたお茶を



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親御さんに飲んでいただきました。


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第三部は毎年大人気の「酒茶」。

正式なお茶会でいただく懐石料理の最後の部分、「八寸(はっすん)」と呼ばれる肴とともに、日本酒を酌み交わしてお茶を楽しむ会です。


日が傾く頃、蝋燭あかりが灯り、

檜(ひのき)が香り立つ片口で日本酒を酌み交わします。


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肴は、海のものがきびなごの一夜干し、山のものが畑から採れたてのとうもろこし。

シンプルな季節の味覚を楽しみながら話が弾み、日本酒がぐいぐい進みます。


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楽しいひとときのあとは、お茶の時間。


布包みを開くと、小さな茶道具が現れます。


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一風変わった茶筅は、竹の枝を集めて作った自作のもの。

驚いているうちに、魔法のようにお茶が点てられていきます。

お菓子は鮹松月(たこしょうげつ)さんの「紫陽花」。

このお茶会のために特注で作っていただきました。

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一服のお茶で心を洗って、mindfulで楽しいひとときが終わりました。


「こころ」をテーマに開催した今回の百千鳥茶会 -mindfulness-

いつもとは違った切り口でお茶を楽しんでいただけたなら幸いです。


★アンケートを一部ご紹介します。


1部:禅×茶】

・自分でお茶を点ててみたいと思いました。(男性)  

・おもしろかったで、時間がもっと長いならいいなと思います。(女性)※外国の方

・背筋がピンと伸びて、気持ちの良い空間でした。こんなにゆったりした時間を持てたのは久しぶりで嬉しかったです。(女性)

・茶と禅という組み合わせで新たなお茶の楽しみを感じることができた。立ったままでお茶を点てられ、それを受けるというスタイルは初めてだったけれど、2人でお茶が完成するのが新鮮でした。心も身体もリラックスできて豊かな時間でした。ありがとうございました。(女性)

・ただのお茶会ではなく、お話を聞けたり体験できたりで楽しかったです!!(女性)    

・四つ頭茶会!?のような、二人で点てるのは初めてで色々なことを感じることができました!!(女性)

2部:親子×茶】

・初めて参加してとても楽しかったです。親子のお茶会でしたが、子どもの方が私よりも上手にできていました。(男性)

・楽しかったです。先生たちも親しくてきものもとっても美しいです。もっと茶道のことを学びたいです。とっても美味です。初めて茶道のお茶飲みました。実は抹茶はあまりすきじゃなかったです。だからよかったです。(女性)※外国の方

《お子様の感想》

・お茶が美味しかった。わくわくした。

3部:酒×茶】

・とても楽しく気軽にお茶、お酒が楽しめてよかったです。自分でもお茶始めてみたいと思いました。ありがとうございました。(女性)

・千鳥があるお茶会で、茶事の雰囲気を味わえ、面白く時を過ごせました。(男性)  

・とても楽しく機会がありましたら又参加したいと思います。(女性)

・とても楽しく興味深いものでした。お茶の可能性が広がり、自分の中で組み立てていきたいと思う。(女性)




posted by NPO百千鳥 at 23:17| イベント報告 | Event Report

2018年02月27日

イベントリポート 自分だけの和菓子をつくろう

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2018225日(日)に子ども向け和菓子講座「自分だけの和菓子をつくろう」を開催しました。

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この講座の目玉は、プロの和菓子職人さんから直接指導を受けられるだけでなく、自分だけのオリジナルの和菓子をデザインできること。

最近は食べる機会が減っている和菓子ですが、若手の職人さんと直に触れ合うことで日本のものづくりの楽しさと難しさを学んでほしいと願って開催しています。

毎回キャンセル待ちまで出る百千鳥の大人気イベントで、今回は513歳のお子さん24名が参加しました。


講師は百千鳥ではおなじみ、福岡市中央区柳橋連合市場にある和菓子舗「鮹松月(たこしょうげつ)」の松尾和明さん。


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まずは職人さんが和菓子の生地「こなし」の作り方を実演し、和菓子がどんな材料でできているかを知ってもらいます。今年はご自宅でも作れるように、レシピも公開しました。

次に、基本的な和菓子の技法を学ぶために、練習用の和菓子「梅ほのか」を作ります。

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生地に色をつけ、餡を包み、型を押す…。
言葉にすると簡単ですが、魔法のように繊細に動く職人さんの手元を、こども達は食い入るように見つめます。

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実際に練習用の和菓子を作ると、色をつけるのも、餡を包むのも一苦労。
でも、どのお子さんも真剣に取り組んでくれました。


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そして、いよいよオリジナル和菓子の制作です。

自分で描いたデザイン画をもとに、世界にひとつだけの和菓子を作ります。

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こどもたちの自由な発想にあふれたデザインを、どうやって和菓子として実現するか。
こども達も、そしてスタッフも緊張する瞬間です。

四色しかない色素でどうやって出したい色を出すか、複雑な形のデザインをどうやって和菓子にするか、それぞれ悩みながら、講師の松尾さんにアドバイスをもらいながら和菓子づくりに取り組みます。

手が動きはじめると子ども達はみんな夢中。
それぞれに、個性が光る素敵な和菓子が生まれました。



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2時間を超える和菓子づくりを乗り越え、満足いくお菓子ができたら、プロが作った和菓子「三色団子」と、日本茶インストラクターが煎れたおいしい煎茶で小休憩。

口々に「おいしい…!」という声があがります。


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最後は、自分の作ったお菓子2種と、お家で練習するための「こなし」と餡玉をお土産に帰りました。



参加者の感想を一部ご紹介します。


【子どもの感想】
・自分が考えた和菓子が形になって面白かったです。

・楽しかったのでまた参加したい。

・こねて色をつけるのが楽しかった。

・難しかったけど楽しかった。

・とっても楽しかったし、説明がわかりやすかった。

・自分で作った和菓子は美味しかった。


【保護者の感想】

・参加人数が適当でフォローが行き届いていたので、安心してお任せ出来ました。ありがとうございました。

・和菓子を作る機会はないので参加できてよかったです。スタッフの方にかなりフォローして頂いたようで幼稚園児は参加しやすいと思いました。

・子どもの意思を尊重して活動させていただけたこと。楽しそうな姿を見て嬉しく思いました。

・和菓子ができるまでに、多くの工程と時間がかかっていることに触れることができた。

・職人さんの手捌きを目の前で子供達が見れ、和菓子作りを体験できて良かった。また、自分の好きなデザインを作れることも有りより意欲が湧いたと感じます。


・今まであまり和菓子を食べたことなかったけど、今日、自分で作って食べて楽しかったし、美味しかった。また行きたいと思った。

・とても楽しかったので、また参加したい。和菓子屋さんに和菓子を買いに行きたいと言ってます。


この子ども向け和菓子講座「自分だけの和菓子をつくろう」は、日本の食を通して四季の移り変わりを感じる豊かな心を育みながら、作り手との交流を通して食への感謝の心を育むことを目的としています。


本講座では、小さなお子さん達にもきめ細かい指導を行うため、プロの職人さんや多くのボランティアスタッフにご協力いただきました。また、高品質なプログラムをできるだけ身近な価格でご提供するため、未来を担う夢を持った子ども達を育成する「こども夢基金」の助成金を得て開催されました。
この場を借りて御礼申し上げます。


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この体験がこども達にとって将来の夢や職業、食の大切さを考えるきっかけになれば幸いです。










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2018年02月06日

イベントリポート 2月3日(土)探訪型日本酒会宵酔千鳥

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2月3日開催の探訪型日本酒会宵酔千鳥はてっぺんの大将宮嵜さんに
「家庭で簡単に作れるおいしいおつまみ」を実演しながら教えていただきました。

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1品目は《お刺身のアレンジ》

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薄切りの大根、かぶの千枚漬け、おぼろ昆布や
らっきょう漬けをお刺身でくるっと巻くだけ。
ちょっとしたひと手間でいつものお刺身が美味しいおつまみに大変身です。

合わせたお酒は「菊姫にごり酒(山廃仕込の山田錦)」。
豆乳のようなトロっとした口当たりの辛口が、
さっぱりした大根やらっきょう、昆布の旨味にもマッチ。
おもしろい取り合わせでした。

2品目は《しめ鯖ぼこ》

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その名の通り「しめ鯖+かまぼこ」です。
しめ鯖にエソのすり身を塗って蒸すだけ。
これはもう絶対に日本酒でしょう。

お酒は「澤屋まつもと守破離ID」。
ラベルの絵から原料のお米を育てる田んぼを大事にしている想いが伝わってきます。
フルーティーながらナチュラルな酸もキリっと感じる、
大将いち押しのお酒です。

3品目は《ふわふわ》

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ファンの多いふわふわの謎を公開してくださいました。
意外な材料と作り方に驚き!
皆さん作り方にじっと見入っていました。

このおつまみには「花の香 和水(純米大吟醸)」。
芳醇な香りに甘みと酸味のバランスがとれた
食中酒にぴったりのお酒です。

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日本酒に精通した大将の「お酒がおいしくなる肴の取り合わせ」が探訪できた贅沢な宵酔千鳥となりました。

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次回の宵酔千鳥は4月を予定していますお銚子&杯
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2017年11月21日

イベントリポート 11月17日-18日 書の道7

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11月17日、18日、書の道7を開催しました。
今年も多くの方にご参加いただき、
ありがとうございました。

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11月17日(金)は百千鳥書道部との合同開催でした。


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11月17日(金)アナログ音楽の部

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11月18日(土)ロック、ラテン、クラシック音楽の部

初の試み「書×音楽」はいかがでしたか?

「書道はリズムが大事」

と講師の神郡宇敬さんがおっしゃっていました。
リズムに乗れてくると、自然と筆運びの流れや間(ま)が気持ちいいほどきまってきます。


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親子で参加された親御さんからは
「のびのびと書けていてビックリしました!」と、
お子さんについての感想をいただきました。


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いろんな書体を書いていくうちに、
自分の筆運びとしっくり合う文字に出合います。
最初に書きたかった文字と最後に選んで書いた文字が
まったく違っていたりするのも、
書の面白いところかもしれませんね。

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最後にお好きな文字を色紙に書いて完成!
素敵な作品がたくさん生まれていました。


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年賀状ハガキに書いた方も♪


墨の香りを嗅ぎながら無心に字を書く時間は格別です。
書を楽しむひとときを生活の中に
取り入れていただけると嬉しいです。


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初めての人とも楽しくお話ししながら♪


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先生お手製のゴム印を押すと完成度がグッと上がります


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お母さんの真似をして上手にペンを握る1歳の女の子

    
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最後はやっぱりこうなります♡


*百千鳥では毎月1回、書道部を開いています。
ご興味のある方は気軽にお問い合せ下さい。


【参加者の感想】
・とても満足した。(50代・男性)

・音楽と共に良い緊張感で取り組むことができた。
(20代・男性)

・線の書き方や筆の使い方の説明がわかりやすくてよかった。(40代・女性)

・字の成り立ちから、いろいろな種類、書き方を知ることができた。やさしい先生でした。(30代・女性)

・とても楽しかったです。次も参加したいです。
(11歳・男の子)

・墨をするのがたのしかった!まだ習ってない漢字なのに書けたのがうれしかった。(9歳・女の子)

・とても素敵な雰囲気で、私も子供時代にこのような中で学びたかったです。絶対、書が好きになると思います。子ども時代にいかに本当のものに出会わせるかですね。
すごくすごく勉強になりました。ありがとうございました。(50代・女性)

・いろんな書道を知れて楽しかった。(11歳・男の子)

・書道は昔習っていましたので“自由に”というのがなかなかむずかしかったです。(子どもが)のびのびと書けていてビックリしました。(40代・女性)

・久しぶりに筆がもてて嬉しかったです。
(30代・女性)

・先生がやさしくて「犬」の漢字以外にもいろいろな漢字があるんだなと思った。(9歳・女の子)

・今年はまた趣向が変わり楽しかったです。
(50代・女性)



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