
≪着物deランチ & おでかけするときの立ち居ふるまい≫
一級和裁士の内村圭さんを講師に迎えて開催された百千鳥着物部も最終回となった3月24日。
一年の締めくくりは筥崎宮の迎賓館さんにお邪魔して、着物でランチとしゃれこみました。

ここのところ天気が落ち着かなかったので心配していましたが、この日は抜けるような青空。
この日のために初めて自分で着物を着てみたという方、なんと愛媛から来てくださったという方…みなさんのお着物姿がひときわ輝いていました。
心浮き立つような陽気のもと、まずは筥崎宮の花庭園を散策。

まだ花盛りには遠い時期でしたが、あちこちに顔をのぞかせる楚々とした茶花や、美しい新緑に心が洗われます。
緑の小径を抜けた先には、本日のメイン会場である筥崎宮迎賓館「ラ・セゾン」。
美しい日本庭園をのぞむフォーマルな雰囲気のフレンチレストランです。
この会のために特別に用意していただいたのはハンバーグランチ。
重たいフタを目の前でとってくださるパフォーマンスに、湯気とともにテンションが上がります。

さて、会の本命は内村さんの立ち居ふるまい講座。
バッグの持ち方、椅子の座り方など基本的なことから、目からウロコのスゴ技まで盛りだくさんの内容です。
膝を揃えて座るのがとっても楽になる小技には、感動の歓声が上がりました。
後半は着物で写真を撮られるときのポージングのレクチャー。
手は甲ではなく側面を見せる、肩幅が広い方は少し斜めに、などたくさんの小技のなかに「自分の顔の左右で映りの良い方を知る」という項目が。
自然と参加者同士で顔を見つめ合い、「○○さんは左側がおきれいですね!」「右側が素敵です!」と真剣に相手のいいところを探すひとコマが生まれました。
最後は庭園に戻って、いただいたアドバイスを参考にしながら桜の下で写真撮影。

うららかな春の陽ざしに刺繍や織り糸がキラキラ光って、本当にきれいでした。
電灯のない昔からずっと続いている着物の手仕事は、自然光の下で一番輝くのかもしれません。
NPO百千鳥では、着物づくりに携わる職人さん達を応援するためにも、もっともっと多くの方に着物と仲良くなっていただきたいと考えています。
和裁士の内村圭さんを講師に迎えての百千鳥着物部は来年度も開催予定です。
スケジュールが決まりましたら百千鳥公式サイトやFacebookでお知らせいたします。