2018年09月08日

イベントリポート 親子でつくる和菓子教室

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2018年8月26日(日)に「親子でつくる和菓子教室」を開催しました。

プロの和菓子職人さんから指導を受けながら和菓子づくりを体験できるこのワークショップは、毎回キャンセル待ちが出る百千鳥の大人気イベント。
今回は5〜13歳のお子さん14名とその保護者の方10名、計24名が参加しました。

最近は食べる機会が減っている和菓子ですが、若手の職人さんと直に触れ合うことで日本のものづくりの楽しさと難しさを学んでほしいと願って開催しています。

講師は福岡市の和菓子舗「鮹松月(たこしょうげつ)」の四代目、松尾和明さんと、大分県中津市の武蔵屋総本店(むさしやそうほんてん)の四代目、一木武志さん。
若き四代目のお二人は、百千鳥の講師として出会って以来、お互いに刺激を受け切磋琢磨を続けている名コンビです。


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今回は夏休みの開催ということで、「夏のしずく」というテーマで、寒天を使った冷たい和菓子「錦玉羹(きんぎょくかん)」作りに親子で挑戦していただきました。

まずは職人さんが錦玉液(きんぎょくえき)の作り方を実演します。
糸寒天を大鍋で溶かし、砂糖を入れて粘りを出します。糖度を測る糖度計をのぞかせてもらって、子どもたちも緊張の面持ちです。


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次に、錦玉羹の中に入れる具を作ります。
色鮮やかな羊羹や、つくね芋で作った薯蕷餡(じょうよあん)を抜き型で抜いていきます。
モチーフは金魚にカニ、蝶にカモメ…と、夏にまつわるものがたくさん。


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この時点で、もう子どもたちはうずうず。「早く作りたい!!」の声があちこちから上がります。

職人さんがすると簡単そうに見える型抜きも、実際にやってみるとなかなか難しいもの。
慎重に型を抜いて、抜き型を吹いて取り出す姿は真剣そのものです。


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きれいに型を抜いたら、錦玉液を満たしたカップに具材と餡玉を入れていきます。
できあがりをイメージしながら、液が固まる前にすばやく入れていきます。


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最後に冷やした錦玉羹をカップから抜いて完成です。
カップから透明な和菓子がつるんと現れた瞬間、「きれい!」「すごーい!」と歓声が上がります。
思い思いの夏の思い出を閉じ込めた「夏のしずく」が出来上がりました。


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最後に、自分の作った和菓子をお茶室で抹茶と一緒にいただきます。
自然光の和室で眺める和菓子は、蛍光灯の下とはまた違った色合いを見せます。
抹茶が運ばれてくるあいだ、自分の和菓子をうっとりと眺めたり、お隣さんと見せあいっこしたり。
大満足なひとときとなりました。

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参加者の感想を一部ご紹介します。

【保護者の感想】

・スタッフの皆さまのお声掛けやご対応が大変気持ちよく、とても楽しく有意義な時間を過ごさせていただきました。

・楽しい和菓子とお抹茶で幸せな時間でした。

・和菓子について詳しく知った。

・みなさんやさしく教えてもらって、とても楽しかったです。

・型抜きが楽しかった。今までの練り切りとは種類が違ってて、興味深かった。

【お子様の感想】

・練りきりの型抜きがとても楽しかった(9歳・男子)

・はじめてわがしをつくったけど じょうずにできたのでうれしかったです(6歳・8歳女子)

・今日初めてここまで来て、和菓子を上手に作れたから嬉しかったです(5歳・男子・7歳女子)

・和菓子うまい(6歳・男子)

・可愛く楽しく和菓子を作れてうれしかった。どんな味になるのか楽しみになりながら作れた(8歳・女子)

・つくったおかしがおいしくて、また作りたいと思いました(12歳・男子)

・詳しく説明してくれたので分かりやすかった(8歳・男子)


・楽しかった(6歳・男子)


この子ども向け和菓子講座「自分だけの和菓子をつくろう」は、日本の食を通して四季の移り変わりを感じる豊かな心を育みながら、作り手との交流を通して食への感謝の心を育むことを目的としています。

本講座では、小さなお子さん達にもきめ細かい指導を行うため、プロの職人さんや多くのボランティアスタッフにご協力いただきました。また、高品質なプログラムをできるだけ身近な価格でご提供するため、未来を担う夢を持った子ども達を育成する「こども夢基金」の助成金を得て開催されました。
この場を借りて御礼申し上げます。

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この体験がこども達にとって将来の夢や職業、食の大切さを考えるきっかけになれば幸いです。
















posted by NPO百千鳥 at 18:11| イベント報告 | Event Report

イベントリポート 大人の和菓子づくり体験

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このレポートは、普段は裏方として参加しているスタッフが、どうしても和菓子作りがしたかったため参加者側に回って、その体験を元に書きました。

夏の和菓子イベント、午後は大人向けの教室でした。
錦玉の「風鈴」と、練り切りの「朝顔」の2種類を教えていただきます。


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講師は、一木武史先生。大分県中津市で今年94年目を迎える老舗和菓子店「武蔵屋総本店」の四代目です。

初めに「風鈴」を作ります。
まずは講師の先生に作り方のお手本を見せていただきます。
プロの和菓子職人の手元に自然に目が吸い寄せられ、20名を超える参加者が息をのんで見つめます。


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中に入れる型抜きした練り切りの朝顔の花や、羊羹で出来た葉は準備していただいていました。

まずは器に1/3ほど、人肌程度に冷ました錦玉を流し、大納言小豆を風鈴の芯に見立てて入れます。
そしてその上に練り切りの短冊を立てるのですが…これが難しいっ!
小豆の上にまっすぐ立てるのは至難の業です。
先生はあんなに簡単に立てていたのに。
すぐに横に倒れてしまったり、触りすぎてちぎれてしまったり…。
あちらこちらで声が上がります。
そんな中、上手に立てられる人もちらほら。
才能あるんですね。

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そうこうしている間に錦玉が冷えて、どんどんと固まってしまいます。
朝顔の花と葉も入れなければいけません。
時間との勝負もあって、手元が震えます。


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ふぅ…。
なんとか朝顔を配置し、上まで錦玉を流し、冷やしに入ることができました。
器から出した時に、360度どこから見てもきれいに見える錦玉製の風鈴になるでしょうか?
楽しみと不安と半々です。


錦玉を冷やしている間に、次の「朝顔」の作り方のデモンストレーションです。
今回は赤色と紫色の2色を作ります。
ちなみにこの鮮やかな色はどちらも天然色素でつけられたものなので安心安全です。


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先生の鮮やかな手さばきに見惚れた皆さんがカメラを取り出して撮影タイム。
一木先生は少々照れておられました。


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いざ実践。
まずは花弁のグラデーションを作るために、色のついた練り切りを光が透けるくらい薄くなるように、丸棒という道具で叩いていきます。
これがまた加減が難しいのです。
叩きすぎて突き抜けて破れてしまう人も。
(でも、この時点では練り切り餡なのでやり直しができます。)


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薄くなったところに白の練り切りを入れて、きれいなグラデーションになるように、更にそぉっとそぉっと丸棒で叩いていきます。
本当に繊細な作業。
普段緩み切った気持ちを針のように細くしていかないと上手にできません。
(この段階で失敗するとやり直しはしにくいそうです。)


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グラデーションに仕上げた練り切りに包餡して丸く成型できたのですが、しかしまだまだ難題は続きます。
次は「もみあげ」という作業で円錐型にしていきます。
手のひらを花の形を作るように合わせ、その真ん中に成型した練り切りを置き、手を動かしながら細かく回していくのですが……ま、回らないっ!


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先生の手の中ではあんなに軽やかに回っていた練り切りが、自分の手の中では不器用に動くばかり。
いや、不器用でも動くのはまだましな方で、動かなかったり、落ちそうになったり、皆さん悪戦苦闘しています。

なんとかかんとか円錐型に成型した後は、隣の人と少し共同作業。
練り切りの上にかけた晒し布巾を隣の人にピンと張ってもらい、上から竹ひごで押し込み、花の窪みを作ります。


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押し込まれた際の布巾のしわが、自然な花びらの模様となり、がぜん朝顔に見えてきます。
スプーンで模様をつけて、朝露にみたてた小さな錦玉を上に載せます。
そして小田巻という道具で、緑の練り切りを押し出してツルを作るのですが、この押し出す作業がまた楽しい!
ぐっと押すと、モンブランのクリームのような、細い麺状のものが出来上がります。
あまりに快感で、これだけをずっとやっていたくなりましたが、そうともいかず、ツルを花弁の上にくるっと巻きながら置き、羊羹を型抜きした葉を載せて「朝顔」の完成です!


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最後に、冷えて固まった錦玉を器から出す作業です。
指に水をつけて、グイッと押し込み、手の中で振って出す…はずだったのですが、これが最後の難関。
出ません。
振っても振っても手の中に錦玉が落ちてこないのです。
困ったので、午前の部の講師で、午後はアシスタントをしてくださっていた、「鮹松月」の松尾和明先生にヘルプをお願いしたところ、1,2回振っただけで魔法のようにするっと出してくださりました。
何気なくやっておられますが、職人の技はすごいです。


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全工程が終わった後は、隣の茶室に移動し、お抹茶と一緒にいただきます。


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ここまで苦労して作った和菓子をお腹に収めることに、少し物悲しさも感じますが、一方で自分が作ったものだけにいつも以上に味わい深いです。
作り立てだということもあるでしょうが、思い入れも含めて美味しくいただけました。


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実際に初めて自らの手で和菓子を作ってみて思ったのは、これだけの材料と、これだけの行程と、これだけの技が、このたった3cm程度の小さな和菓子ひとつに込められているんだなということです。

デモでは簡単に見えた作業は、いざ自分たちがやってみると本当に上手くいきません。
元より和菓子は好きでしたが、これからは作ってくださる職人さんたちに敬意も抱きながら、美味しくいただくことにしましょう。
ありがとうございました。

以下、アンケートから抜粋した参加者の感想です。

いろいろと難しいポイントがあるのが良かったです。楽しかったです。(30代・女性)

・はじめての和菓子づくりでしたが、とても楽しく体験出来ました。講師のお二人もとても気さくに教えてくださり、難しそうな作業もなんとかできて試食もできてよかったです。また次回開催がありましたらぜひ参加したいです。(30代・女性)

・作りやすい段取りで作業しやすかった。抹茶と作った和菓子を和室で頂けてよかった(40代・女性)

・個別に質問できたり、お話しできたりよかったです(40代・女性)

・プロの技を目の前で見れて感動した。難しかったが、皆で楽しく作れてよかった!(16歳・女性)
・職人さんのすごさを身をもって体験することができた(19歳・男性)




posted by NPO百千鳥 at 13:54| イベント報告 | Event Report