2017年05月20日

【部活リポート】百千鳥茶道部「茶×建築」

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「茶×○○」をテーマにはじまった平成29年度の百千鳥茶道部。

第一回は「茶×建築茶×建築 〜建築家が語る茶室の仕掛け〜」をテーマに、茶室に隠されたさまざまな仕掛けやお茶室ができるまでの歴史、現代の茶室などについて、建築家ならではの視点で茶室の秘密を探ります。


ゲストは松風園のお茶室の改修・設計を手掛けた建築家の斉藤昌平さん(株式会社SAITO)。

会場は斉藤さんご自身が設計されたアシストレジデンス桜離宮のお茶室です。


これまでと趣向を変えた茶道部だったのでみなさんの反応やいかに…とどきどきしながらの告知でしたが、蓋をあけてみると総勢13名の満員御礼、それも男性参加者がたくさん!!と嬉しい結果になりました。


さて、最近の茶道部は準備とお茶会の二部制になっております。

今回の準備では床の間の主役「掛軸(かけじく)」を選ぶところからスタートしました。

茶道ではお坊さんが書かれた禅の言葉の軸を飾ることが多いのですが、茶道部では初心の方にも親しみやすいよう、絵の軸も使います。

(茶道が伝わり始めた室町時代には、主に絵の掛軸が使われていたそうです)


今回ご用意したのは、「和敬静寂」「かきつばた」「鷹に青楓」の三枚。



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参加者のみなさんの投票で、今日のお軸は「かきつばた」に決まりました。

軸を飾ると、初夏の涼し気な空気が流れ出します。


次に準備したのはお花。

お花を入れてみたい!と手を上げてくださったのは、今回初参加、お茶も初めて!の建築家の方。

初夏の野の花の中から、柏葉あじさいとドクダミを選んで花入に入れてくださいました。

床の間に飾ると、清涼な野にいる気持ちがしてきます。


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準備が整ったところで、お菓子が運ばれます。

この日のお菓子は和菓子舗 鮹松月(たこしょうげつ)さんの「かきつばた」と「清流」。

お部屋のしつらいともぴったり合いました。


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さて、お楽しみのトークタイム。

ゲストの斉藤昌平さんが、まずはざっくりとお茶室の歴史を説明してくださいました。

一口にお茶室といっても、歴史とともに移り変わってきているんですよね。


会場となっている桜離宮のお茶室は、現代風の十畳茶室。

シンプルな畳の間ですが、季節にあわせてしつらいを変えるためのさまざまな仕掛けが隠されています。


まずはお茶を点てるのになくてはならない「炉」。



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お湯を沸かす釜をかけるための小さな囲炉裏のようなものですが、実は5月になるとこの炉には畳をかぶせて閉じてしまいます。

炉はお客さまに近い位置にあるので、暑い夏の間はお客さまからできるだけ火を遠ざける

ために、ポータブルの風炉(ふろ)を使うのです。

(この日は5月でしたが、みなさんに見ていただくためにあえて炉を開けていました。)


次に、茶室に隠された「釘(くぎ)」を見ていきます。

茶室には、あちこちに謎の釘があります。

炉の真上の天井にある釘、床の間の柱から飛び出している釘、掛軸の裏に隠されてる釘…これは季節にあわせて天井から釜を吊り下げたり、お花をあちこちに掛けたりするためのものです。


話は尽きることなく、斉藤さんご自身のお茶室設計よもやま話も。

斉藤さんが設計された桜離宮のお茶室は、「筥松」をご神木とする筥崎宮さんの近くにあり、お茶室も「松」がテーマになっています。


筥崎宮の一帯は、昔はいまの国道三号線のあたりまで海があって、白砂青松(はくさせいしょう)の砂浜が広がっていたそうです。

そこで、床の間の柱には松の木を据え、ふすま紙にも「若松」の文様の唐紙を選びました。

唐紙とは、雲母を練り込んだ岩絵具で文様を写し取った和紙です。

陽が差し込むと雲母の粉がきらりと光り、移りゆく陰影が時間の流れを感じさせます。

桜離宮の唐紙は、京都の「KIRA唐長」のトトアキヒコさんの手によるものです。

襖の引き手も松葉をモチーフにするなど、細かいこだわりがあります。


一方で、ビルの中の茶室なので天井には耐火素材を使わなければならないなど、設計上の制約もたくさんありました。

そんな話を聞いているうちに参加者の方からも「企業の自社ビル内にお茶室があるけど、実際には茶道では使いにくい構造になっていて物置になってしまった」
「どこそこの公園に隠れたお茶室があって、とてもいいんだ」というお話が飛び出してきて、茶室談義も花盛り。


最後はみんなで一碗の抹茶を楽しんで、ほっと一息。


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茶道部では自分で抹茶を点てられる時間を用意していますが、
今回は夏にインドネシアを訪れて高校生に日本文化を紹介されるご予定の方が点前に挑戦してくださいました。

もちろんこの一回でお点前を覚えることは難しいですが、茶道のどんな部分なら伝えられるか、どうしたら現地の高校生のみなさんに抹茶をふるまえるか、参加者で頭を寄せて知恵を出しあう一時も楽しかったです。



そんなわけで盛況のうちに終わった百千鳥茶道部。

次回は7月の開催を予定しております。

どうぞお楽しみに。



posted by NPO百千鳥 at 22:41| イベント報告 | Event Report

2017年05月09日

2017年6月2日(金)英語サロン Finding Japan スタート

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日本文化や習慣をとっさに外国の方に質問されて
「どうやって説明すればいいのだろう・・・」と困った経験はありませんか?
英語で日本文化の説明は慣れていないと難しいですよね。


百千鳥では、これまでに英語茶道の講座を行ってきました。
その経験から外国の方に文化を伝えるときに大切な、3つのエッセンスを見つけました。


@日本の文化について自分が伝えたいことを見つける
A日本人はなぜその文化を大事にしてきたのか
B現在の日本人の生活に、その文化や習慣がどんなふうに残っているか


このサロンは、外国の方もご参加いただけます。
毎回、一つのテーマについてざっくばらんに英語でディスカッションしながら、
みなさんと日本文化についての理解を深めていけたらいいな、と考えています。


できるだけ多くお話いただけるよう、前半は小グループに分けます。


やさしい英語を使って自分の意見を伝えるコツもご紹介します。初心者の方もぜひチャレンジしてくださいね。


ファシリテーターは、英語茶道の講師のKayoko Nishidaさん。またゲストファシリテーターに外国の方も参加予定です。


●ファシリテーター:Kayoko Nishidaさん
英会話講師、英語コーチ。
英会話学校の英会話講師を勤めた後、国際交流事業の運営スタッフ、外国人向けの日本文化体験等の通訳として活動。各種企業のキャッチコピー、ウェブサイトの翻訳なども手がけている。



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・テーマ:写真からイメージしてみてください♪

・日時:2017年6月2日(金)19:00〜20:00

・参加費:1,000 円(留学生500円)

・定員:10名

・場所:OnRamp
    福岡市中央区大名2‐4‐22新日本ビル3F OnRAMP内
    *1階スターバックス、ドコモショップのビル
   (地下鉄赤坂駅徒歩1分、西鉄バス赤坂門バス停徒歩0分)

*参加ご希望の方は、Eメール: momochidori.npo@gmail.comへご連絡ください。

posted by NPO百千鳥 at 17:18| イベント情報 | Event Information